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放置ゲー遍歴。そして放置できないホウチアプリに至る道。

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ゲームは時間泥棒だ。貴重な人生の時間をもぎ取ってゆき、後に何の物質も残さない。

なら時間を使わないゲームをすれば良いじゃない。放っといても進み、レベルアップし、敵を倒し、ミッションをクリアしていく放置系ゲームだ。それでいて面白い、楽しい、気持ちいい、爽快感、優越感を感じられるゲームなら尚更よい。

家庭用コンシューマーゲームは常に両手でコントローラーを握り続ける必要がある。それだけでも他のことが出来ない、不自由を生み出す娯楽だといえる。だがスマホゲーの中には片手でも遊べる設計のアプリが多々ある。さらに最近は、触る必要すら希薄なホウチゲーに個人的な脚光を浴びせている。

クッキークリッカー

cafe-capy.net

放置ゲーの前に、かつて流行したのがひたすらクリックするだけのクリッカー系ゲーム。代表的なクッキークリッカーはクッキーを1クリックするたびに一枚クッキーを焼く。連打すればその分沢山焼く。焼いたクッキーで、今度は自動的にクッキーを焼くアイテムを購入し、さらに強化していくことで指数関数的にクッキーを焼くスピードが増していく。

さらに最初にリセットすると基本性能が底上げされる。「強くてニューゲーム」を繰り返す。そのうち完全放置でも1秒間に何億枚、何兆枚ものクッキーが焼けていく光景に酔い痴れる中毒的ゲームだ。かくして、ほぼ丸パクリした類似ゲームが無数に生まれた。

ユグドラ探検隊

進め!ユグドラ探検隊

進め!ユグドラ探検隊

  • DigRoad Inc.
  • ゲーム
  • 無料

このアプリもそうしたクリッカー派生アプリ。タップで岩盤をひたすら掘り進み、より深く潜ってから帰還するほどパワーアップアイテムを大量に貰えるという寸法。ところがある程度まで繰り返したところで、成長が頭打ちになった。そうなると情熱が冷めるのは早い。

アビスリウム

Tap Tap Fish - アビスリウム

Tap Tap Fish - アビスリウム

  • SangHeon Kim
  • ゲーム
  • 無料

次に水中のアクアリウムに色彩鮮やかな海の生き物が優雅に泳ぐ様が美しいアビスリウムを始めた。こちらもタップして各自動機能を強化していく。見た目が綺麗で、魚たちも可愛いからぼーっと眺めて至福の時間を過ごせる良アプリだった。そう、端末がホッカイロ化するまでは。美麗グラフィックを維持するためにiphoneのCPUを酷使し、スマホ本体がカンカンに熱を帯びる様を感じて、このアプリはバッテリーの寿命を縮める予感がしたため泣く泣く卒業と相成った。

ホウチ帝国

できればスマホ本体に優しい放置ゲーを、と物色し、見つかったのがホウチ帝国。が、2017年1月現在のアプリ名はソウルスラッシュとかいう没個性的なタイトルに変わっている。なにやらアプリ審査上の疚しい小細工をしていると思われる。

しかも今見たらまたタイトルが変わってた。「ホウチ帝国[ファンタシーRPG]~クリスマスイベント開催」。長い。もうクリスマス終わって次の年ですよ。ファンタジーではなくネイティブに近いファンタシーという表記をするあたり、ファンタシースターオンラインを意識しているわけではなく、開発元が中国企業なので日本語が怪しいためか。

まあタイトル名が何であろうとどうでも良い。ホウチ帝国が優れている点は、アプリを閉じて終了していてもバトルが進み、経験値やお金が絶えず蓄積されていくシステムにある。端末のリソース負担もない。何より、1日に数分のログイン作業でも続けられ、それなりに強くなるのは嬉しい。ガチで最強を目指すなら、課金して四六時中張り付く必要があるが。

また、非クリック放置ゲーとしてはRPG編成ゲーがある。冒険パーティーのメンバーを組み、装備を整えたらクエストに出す。あとは帰ってくるまで何分か何時間か放置するゲームだ。お金やアイテムを獲得してくるので、それでパーティーを強化したらもっと上級のクエストに派遣するの繰り返し。ドラクエから戦闘とフィールド移動だけを無くしたようなイメージか。

RPG勇者の冒険

他にもメジャーで垢抜けたロープレ系放置ゲーは数あるが、個人製作のRPG勇者の冒険は非ソーシャルでシンプルなアプリだ。ダンジョンを選んで、勇者と仲間のモンスターを選んで装備を選ぶ。ダンジョンに潜ると報酬としてモンスターや装備を入手でき、不要なそれらを売ったお金でレベル強化。ダンジョンは難易度が上がると半日を超えるような待ち時間となり、その間は本当になにもすることがない。アプリを閉じていても進行するから続けていたが、マイナーすぎてネットに攻略情報が全くなく、リアル放置状態となった。

エンドレスフロンティア

そして今に至る現役の放置ゲーがエンドレスフロンティア。最近この手のジャンルはタップタイタンズ系とも呼ばれ、システムがテンプレート化してきている。エンドレスフロンティアは放置してポイントを稼ぎ強化するのにプラスして、ガチャ、ペット、ギルド、対人戦など多くの要素を盛り込み、またサクサクの操作感と小さいキャラの可愛さも手伝って世界的に遊ばれている。事実、自分が所属するギルドにはロシア人、アメリカ人、台湾人、日本人、アラブ人が混在しており、国境はない。精度は低いがチャットに翻訳機能もある。課金アイテムの「石」を景気良くバラ撒いてくれる運営の気前の良さも好評だ。

このエンドレスフロンティア、アプリを閉じて放置してもゲームは進む。が、開いて画面を表示したまま放置した方が、その何倍も早く成長できる。おそらく上位ガチ勢は24時間iphoneを開きっぱなしで、その上ホウチではなく絶えず何か操作してゲーム内資産を稼いでいる。ホウチ出来ない放置ゲームアプリである。もっとも、パソコンでスマホのアプリを自動プレイする方法もあるがもちろん垢BANの危険が付きまとう。

このような放置ゲー遍歴を振り返って気付いたのは、面白い放置ゲーを目指していくほど放置出来ないゲームになるということ。一体ホウチとは何をしている行為なのか、真面目に考え始めるとよく分からなくなってくるし、別段面白くもない。ひとつ確かなことは、飽きるなり諦めるなりして起動すら完全にしなくなったゲームこそ真の放置ゲーだというオチなのだろうか。