できるけどしない、できないけどする

できるからする、できないからしない、だけで生きていったら自分を見失う気がする。それは思考しているとはいえない。自分の行動を決めているのは能力であって、意志ではなくなる。

できるけどしない、できないけどする、どちらも自分が広がる。新しいことができるようになったり、できるかできないかわからなかったことがわかるようになる。選択肢が増える。できないけど好きでするのは下手の横好きともいう。

できるし、したい、けどしない。したい理由があるし、しない理由もある。外から矛盾に見えるなら、片方しか理解できていない。欲望を自制したり、飽きたり、政治的判断だったり。

できないし、したくない、でもする。まるで仕事や勉強のよう。特に最初は。できないことに慣れてきて、だんだんできるようになってくる。その過程で、したくなかっことがしたいことに昇格するのも起こり得る。順番が逆なことも。

できて、したくてする。できないからしたくないし、だからしない。楽な道だ。ストレスを感じなくて済むだろう。ひとつの幸せの形かも。

ところで生まれたては誰しも何もできない。スキルや経験を積んでいって有能になり、できること、したいこと、できないこと、したくないことが変わりながら混在し続ける。ピークを境に一つづつ能力を失っていき、最期に最も無能な状態となって生きることを終える。

できることだけをして、できないからしないってやり方はシンプルだが、簡単なようで難しいし、狭まることはあっても広まることはない。